四番街の喫茶店TOP > 小説 > 白銀の世界を駆け抜けた狼

白銀の世界を駆け抜けた狼

第二話

「そんなわけで、今日から新しくシーフ君が入ったよ。
 みんなと普段一緒に遊べる様になるまで、時間がかかるとは思うけど、仲良くね」
メンバーに連絡をして彼にギルド加入要請を飛ばした。
直ぐに加入要請を承諾したメッセージが流れる。

「こんにちは〜はじめまして〜」
加入してから開口一番、そう彼は挨拶をする。
「よろしく〜」
「こちらこそよろしくね〜」
「よろしくー」
「ようこそ〜変人の巣窟へ〜(ぇ」
彼の挨拶につられる様に、次々に挨拶の会話が生まれる。
挨拶が終わると彼を溜り場へ連れて行く為相方がポタを出した。
彼を乗せ、俺が乗り、そして相方が乗る。

ついた先は、よく見る風景。溜り場の酒場前に到着した。
酒場に入ると、そこには普段良く見る顔ぶれが───ギルドメンバーだ。
ギルドメンバーに改めて彼を紹介する。
「うちのギルドの方針として、基本的には70以下は入れないんだけど、彼の熱意や気持ちを買って特例で入れたんよ」
そう告げる俺につられる様に彼は口を開く。
「早くみんなと遊びたいです!がんばります!」
そう告げると、彼は酒場を出て狩りへと赴いた。
「なんか、凄い子だね」
ギルドメンバーの一人が口を開く。
彼の加入は、ギルドにとっても新鮮ないい影響を与えるだろう。
そう感じて居ると、彼は「今日は落ちま〜す」と告げてログアウトをした。

第二話 詳細へ

第一話

それは、土曜の昼下がりの事だった。
『狩りもGvもトコトンやりたい方』
相方がプロ南でそうチャットを掲げている。
在席募集ではあったが、そんなにやたらめったら来るものでは無いため、相方は席をはずしていた。

そんな相方が、チャットを見るや否や、俺に声をかけてくる。

第一話 詳細へ